パップス=ギュルダンの定理
上の図は2014年灘中一日目算数の11番
で出題された図です。
この図の斜線部分を直線アを軸として回転させたときの
体積を求める問題でした。
中学受験では、図形を分解して求める方が正攻法でしょうが
計算の確認としてパップス=ギュルダンの定理というものが
使えると便利です。
○パップス=ギュルダンの定理
回転体の体積=回転させたい図形の面積×図形の重心が移動する長さ
例えば、一辺4cmの正方形を回転させた場合
回転させたい図形の面積は16㎠
重心は正方形の中心なので移動する長さは
半径2cmの円の円周=4×3.14=12.56cm
体積は16×12.56=200.96㎤
となります。円柱の体積の公式でも確かめてみてくださいね。
灘の問題ですと、回転させたい図形を三角とV字に分けて考えます。
V字の重心は直線アから4cmの直線上にあります。
よって、移動距離は8×3.14で求められます。
V字の回転体の体積と三角錐を足すと回転体全体の
体積になります。
回転体の体積は岡山朝日の数学でも頻出の問題です。
ぜひ、計算のスピードアップに活用しましょう。
by edison